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NAT検査の現状

NAT検査とは、核酸増幅検査(Nucleic acid Amplification Test)の頭文字を取ったものです。

ウイルスの遺伝子の一部の核酸を取り出し、その核酸を化学的に数万倍に増幅(数を増やす)させて増えた核酸を検出することでウイルス遺伝子の有無を確認する検査法のことです。

血液センターは、1999年に輸血用血液の安全性を確保するため、世界に先駆けてHBV、HCV、HIVを同時に検出できるNAT検査を導入しました。

NAT検査は、1回の検査に数時間かり、費用もかかることから導入当初は500人の献血者の血液をプールする「500人プール法」で検査していましたが、500人もの血液をプールすることから検出感度が低下して、見逃しが出たことから、50人の血液をプールする「50人プール法」に切り替えました。

しかし、「50人プール法」でも見逃しが出たことから、20人の血液をプールする「20人プール法」に2004年に切り替えました。

しかし、この「20人プール法」においても見逃しが出て、今回一人の患者がHIVに感染する事態が発生しました。

一人づつの血液を検査するNAT検査では、HIVに感染後11日でHIVの検出は可能ですが「20人プール法」では、15日以上経過しないと検出できません。

即ち「20人プール法」は、一人づつの検査に比べて検出感度が悪いわけです。

現状の「20人プール法」での検査精度では、一定の確率で見逃しが発生します。

今回の「20人プール法」での見逃しを受けて、可能な限り早く一人づつの血液によるNAT検査に切り替えられるはずです。

ここで注意しなければならないこととして、検査目的での献血が亡くならなければ、いくらNAT検査の精度を上げて見逃しは発生します。

たとえば、HIVに感染すような行為をして、危険な行為をしたということを申告せずに11日以前に献血すればいくら一人づつのNAT検査を実施してもHIVのウインドウーピリオドで見逃しは発生してしまいます。

献血による血液は、血液を必要とする患者に提供されることから安全な血液である必要があります。

HIVを含む危険な血液が患者に輸血されないためにも、検査目的の献血は現に慎まなければなりません。


※NAT検査は、血液センター専用の検査ですから医療機関や保健所では受けることは出来ません※

※医療機関や保健所実施しているリアルタイムPCR検査は、プール法ではなく一人ひとり検査をしています※

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