性行為で感染する欧米型のHBV(B型肝炎ウイルス)が増加しているのを知っていますか?
今後、性行為によって感染する欧米型のHBVの感染予防対策が必要となってきています。
本来HBVは、感染者の血液や体液によって感染し、感染時期や感染時の健康状態によって、一過性に発症する"急性肝炎"と"持続感染による慢性肝炎"とに分類されます。
"慢性肝炎"は、症状がなく感染を自覚しない人が多いことから、適切な治療を行うのが遅れたりして、感染に気づいたときには既に肝硬変、肝臓がんと病態が進行している人が多く見られます。
"慢性肝炎"へと移行する原因としては、新生児期や乳児期の免疫力の未完成な時期に感染した場合と、成人では性行為による感染によります。
HBVの遺伝子型は、AからJまで10の存在が確認されており、従来から日本に多く見られる遺伝子型はBやCで、新生児期?乳児期の感染によって慢性化しますが、成人後の感染では急性肝炎を経て自然治癒するか、症状がないままHBVが体内から排除されるかで、慢性化することはほとんどありません。
しかし、欧米に多い遺伝子型Aに成人でも感染すると、およそ10%が慢性化する傾向にあります。
2000年と2006年に、国立国際医療研究センター肝炎・免疫研究センターの調査によりますと、欧米に多い遺伝子型AのHBVが2000年には、12人であったのに2006年には44人と3倍以上に増加しています。
このことからして、以前は日本に存在しなかった欧米型のHBVの感染者が、日本でも明らかに増加しつつあることが分かります。
この欧米型のHBVの感染原因は、主に性行為による感染と考えられ、関東、東海、近畿の大都市圏で若年層を中心に急増している傾向が見られます。
欧米型のHBVの感染予防は、コンドームを正しく使用することにより可能です。
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