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HIV変異と薬剤耐性HIVの関係について

HIV-1の逆転写酵素は転写精度が非常に悪く、遺伝子が突然変異を起こす頻度は複製サイクル1回ごとにおよそ3×10のマイナス5個と推定されています。

HIVは、生体内では毎日100億個前後の速度で増殖して、CD4陽性リンパ球は次々とHIVに感染して、平均2.2日で死滅していくことから、CD4陽性リンパ球の数が減少することになります。

このように変異出現頻度が極めて高いことから、全く抗HIV薬を使用しなくても偶然にある種の抗HIV薬に対して耐性を持つようなHIVが存在する可能性が出てくることがあります。

しかし一般的に薬剤耐性変異を持つHIVは薬剤耐性変異を持たない野生株HIVに比べて、宿主細胞に対する適合性が低いために、抗HIV薬が存在しない限りは生体内で優位の集団として生き残ることは困難となります。

反面、抗HIV薬存在下においてはこのような耐性変異を獲得したHIVは速やかに選択され、適合性が低いにもかかわらず優位な集団として成立して生き残っていきます。

そして抗HIV薬投与を継続することにより生存に優位な新たな変異が付加されていき、しだいに薬剤耐性レベルが高まっていく訳です。
一般的に薬剤耐性HIVが出現すると、患者の病気の進行が速まるとの報告があることからして、薬剤耐性HIVの出現を押さえ込むことは抗HIV-1治療を進めるうえで重要な課題となっています。

多剤併用療法も薬剤耐性HIVの出現を押さえ込み、抗HIV薬の効果を維持する目的で始められた治療法です。

また薬剤耐性HIVが出現した場合には、治療効果の期待できる感受性のある別の抗HIV薬に切り替えて、患者の体内のHIVの量を極力抑えさえ込むことが重要となります。

しかし、薬剤耐性HIVの流行は、抗HIV薬の使用範囲を狭くする事になり、十分な治療効果が得られず、本来AIDSの発症を押さえ込むことが出来たのに、出来なくなってしまい事が発生することになります。

HIV感染は、予防ワクチンも、HIVを直接殺して無毒化する抗HIV薬がないことから、予防しか対策がないことを十分肝に銘じて、感染するような危険な行為を避けることと、コンドームを正しく使用して感染予防に心がけるべきです。

命と引き替えに貴方は危険な行為をし続けますか?


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    テーマ : 医療・病気・治療
    ジャンル : 心と身体

    tag : HIV-1 抗HIV薬 薬剤耐性HIV AIDS コンドーム

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