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HIV治療薬は何故早く使用すればするほど効果があるのか?

HIVは、体内に侵入すると主にCD4陽性リンパ球に感染します。

感染したHIVのRNAはHIVの逆転写酵素によってDNAに読み替えられますが、一回逆転写される度に、平均一ケ所以上の頻度で塩基の読み違いを起こし変異するため、一人の感染者の体内でも多種類の変異株が出来てしまいます。

感染初期から急性期にかけては、細胞免疫、液性免疫がまだ十分に反応していないため、HIVによるウイルス血症が著しいが、やがて持続感染のステージに入り、HIVの増殖が持続しますが無症候となります。

この無症候の時期には、不完全ながら細胞性免疫や液性免疫が働いており、血液中のHIV量は比較的低いレベルに保たれます。

ところが、リンパ組織では樹状細胞(免疫応答に必須な細胞系)などを中心にHIVが大量に存在し、体内では毎日10億?1兆個のHIVが複製されています。

複製されたHIVの量が血中のHIV-RNA量に反映され、血中のHIV-RNA量が多い程、病気の進行が早く、予後が悪くなることが証明されています。

毎日多数のHIVが血液中で作られ、次々とCD4陽性リンパ球に感染しRNAが逆転写されると、その度に変異HIVが作り出されることから、放っておくと当然薬剤耐性の変異HIVが自然に出来てしまうことになります。

このような状態が10年前後続くと、血中のHIV量が急増し、免疫不全が一段と進んでAIDSを発症することになります。

その理由は、
HIVのエンベロープを中心に変異が進み、複製力や病原性の強いHIVが血液中に次々と作り出されるからと考えられています。

従って感染のなるべく早い時期からHIVの複製を強力に抑えることにより、変異株が作り出されないようにすることが大切なこととなります。

治療法としては、逆転写酵素阻害薬とHIVプロテアーゼ阻害薬による3剤併用療法を行うことにより、HIVの複製が強力に抑えられ、血液中のHIV増殖を押さえ込みAIDSの発症を押さえ込むことが可能となっています。

抗HIV薬で強力に複製を抑えれば、血液中のHIV量が減り新たな細胞への感染が減り、逆転写も減少し、変異が少なくなり、薬剤耐性HIVや複製力の強いHIVが作り出される可能性も減ることになります。

耐性HIVが出来なければその治療薬が長期に使えることになり、悪性HIVも血液中に出来ないので病態は進行しないことから、普通の社会生活を送ることが可能となってきています。

このようにHIV治療薬で、血液中のHIVの増殖を抑えて、薬剤耐性HIVを作らないようにして、AIDSの発症を遅らせるには、HIV感染の出来るだけ早い時期に治療を開始しないと、十分な効果を得られず、AIDSの発症を起こしてしまうことになってしまいます。

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    tag : HIV 抗HIV治療薬 HIV感染 HIV-RNA量

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