HIV中和抗体は存在しているのか??!!
それではHIVには、中和抗体が存在しているのでしょうか?
残念ながら2019年7月時点では、見つかっていないようです。
広範囲中和抗体はHIV-1感染を防御できるので、このような抗体を誘導できるワクチンはHIV感染防御には有効であるだろうと考えられていますが、やはりこのような抗体の誘導はまだ実現していません。
その理由としては、生殖細胞系列の抗体遺伝子を発現するB細胞がHIV-1エンベロープ抗原に対して応答しないことにあります。
全世界の研究者・研究機関が総出で広範囲HIV中和抗体を探し求めていますが、未だ見つかっていません。
広範囲HIV中和抗体が見つかれば、HIV感染予防ワクチンの製造が可能となり、ワクチンによるHIV感染予防が可能となります。
今までかなりの数のワクチン開発が報告されていますが、いずれも研究室レベルのもので臨床的に使用可能なものは開発されていません。
広範囲HIV中和抗体の発見には、まだまだ先が遠いようです。
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