不安な行為をしても症状がなければ、感染していないので病院へ行かなくても大丈夫??!!
性行為感染症に感染してから感染した患部に症状が出るまでの一定期間を「潜伏期」といいます。
この「潜伏期」の期間は、痛くも痒くもなく、何の症状も現れません。
症状が現れないからと言って、感染していないとは言えません。
「潜伏期」を過ぎて初めて、感染した患部に症状が現れます。
『性行為感染症の症例写真』に新規原稿追加のお知らせ
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日本国内においてのHIV-2感染者について
発疹と蕁麻疹の違い??!!
1.蕁麻疹は、数時間か長くても24時間で消えてしまいます。
消えた後再び出たり、再度消えたりします。
2.HIV感染による発疹は数時間?24時間で消えることはなく、数日から1週間前後出ています。
一度消えると再び出ることはありません。
それでは、発疹と蕁麻疹の種類としてはどのようなものがあるのでしょうか?
1.蕁麻疹
・サバなどの青瀬の魚を食べて出る蕁麻疹
・下着に圧迫された部分に出る圧迫蕁麻疹
・温かい部屋から寒いところに出たときに出る寒冷蕁麻疹
・風呂などで温もったときに出る温熱蕁麻疹
・強い紫外線に当たって出る日光蕁麻疹
・心の病気(ストレス、自律神経失調症など)から出る心因性蕁麻疹
蕁麻疹は、基本的には数時間で消えますが、中には、数時間で消えない場合もあります。
また、かゆみを伴う場合が多いです。
『性行為感染症と間違われやすい病気』に新規原稿のお知らせ
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HIV感染による初期症状の発疹とは??!!
よく初期症状の発疹について質問を受けますので、再度確認として「初期症状の発疹」について解説してみます。
感染による発疹の現れる時期としては、感染するような行為の後、2?3週間前後に出現しますが、人によっては出る時期が異なる場合もあります。
発疹の状態は以下のようなものです。
またまた、保健所でのHIV検査の間違い発生!!!!
大分市保健所の言い訳によると、17日にHIV検査を受けにきた10人に誤ってB型肝炎検査のキットを使って検査したということです。
その結果HIV検査が陽性の疑いがある1人に通知しましたが、その後に職員が間違いに気づき、残った血液で改めてHIV検査をしたところ10人全員が陰性とのことでした。
同保健所は、HIV検査キッとB型肝炎検査はいずれも血液を使用する簡易検査で、使用するキットも包装や形状、検査方法が似ていることから、ベテランの検査技師が保管庫からキットを間違えて取り出し、検査後にキットの使用記録をつけるまで気付かなかったと言い訳をしています。
担当技師は「うっかりミスだった」と説明しているとのことですが、ベテランの検査技師がこのような「うっかりミス」を引き起こすことは理解に苦しみます。
どのような検査をする場合でも、使用する検査キットは、
1.包装紙の記載を確かめる。
2.包装紙を開封後、検査前に検査キットを再度確認する。
3.検査終了後、間違いがないかを再確認する。以上の手順を遵守していれば間違いは防げます。
日々同じ検査をしていることから、マンネリ化し注意力が散漫となり検査キットの間違いに気づかなかったと考えます。
"いきなりエイズ"の定義
HIVに感染すると6?8週間後に初期感染としての症状が出ます。
典型的な初期症状としては、インフルエンザになったときと非常によく似た症状が出ます。
すなわち、高熱(39?40℃)・全身の関節と筋肉の痛み、全身のリンパ腺が左右対称に腫れるなど。
その数日で熱は下がり、その他の症状も消失します、これらの症状は一度喪失すると再びでることはありませんし、出たり消失したりすることはありません。
しかし、症状が全く出ない人や出ても軽く気づかない人もあります。
その後10年間ほどはまったく症状のない潜伏期間が続き、その間体の中では体の免疫力を司るリンパ球がHIVに破壊されて免疫力が徐々に低下して日和見感染症に感染しやすくなり、やがてエイズを発症することになります。
AIDSの発症期間が短くなっているというのは本当!!??
"いきなりエイズ"を防ぐにはどうすればよいのか?
"いきなりエイズ"はどの程度発生しているのでしょうか?
何故"いきなりエイズ"を防止する必要があるのか?
現在は、非常によい抗HIV薬が多く開発されて、これらの薬を組み合わせた「カクテル療法」を実施することにより、
AIDSの発症を押さえ込むことが出来、一昔前までのように、AIDS即死に至る病ではなくなってきています。
しかし、この治療もHIV感染を早期に発見し、早期に治療を開始してこそ効果が得られます。"いきなりエイズ"では、すでに体の免疫力が低下していてAIDSを発症してしまっていることから、十分な治療効果が得られず、早期に死に至る確率が極めて高くなります。
"いきなりエイズ"発症前に治療を開始した場合、HIV感染120週後の生存確率は99%なのに対し、"いきなりエイズ"発症後に治療を始めた場合は80%まで低下するという専門家の報告もあります。
"いきなりエイズ"!!とは??
HIVに感染した人が、自分自身にHIV感染が起こっていることに気づくことなく、HIV検査も治療も受けずにしていて、体の免疫力が低下してきた結果、体調が悪くなり病院を受診してその時にHIV感染が判明して、「貴方はエイズです!!」と言われる状態を言います。
それでは何故、"いきなりエイズ"が発生するのでしょうか?
HIV検査は何故早く受ける必要性とその意義
しかし、日本国内ではいまだにAIDSを発症してからHIV検査を受けて感染に気づく人が平均30%以上存在し、大きな社会問題となっています。
AIDSを発症してから、あるいは発症直前にHIV感染が判明して、それから抗HIV薬による多剤併用療法(HAART療法)を行っても、AIDSの発症は抑えられず、やがては死に至ります。その為にHIV感染をいかに早く見つけるかが今後の大きな課題となっています。
HIV感染からAIDS発症にいたるまでの期間は、個人によって異なることとその病状も多種多様です。
HIV検査は何故早く受ける必要があるのか?
明けましておめでとうございます。
本年も皆様のお役に立てるよう頑張っていきますので、よろしくお願い致します。
日本では唯一先進国の中でHIV感染者は依然として増加傾向が続き、AIDS発症者も多く報告されています。
特にAIDS発症後にHIV感染に気づく人が大半を占めています。
HIVに感染しても、可能な限り早期に治療を受ければ、AIDSの発症を押さえ込み、普通の社会生活が営めるようになってきています。
しかし、HIV感染に気づかずAIDS発症直前や発症後にHIV感染に気づき、治療を開始しても、既に手遅れとなっています。
厚生労働省エイズ動向委員会の調査によると、HIVに感染しても30%以上がHIV感染に気づいていない状況が明らかになっています。
HIVに感染しても全く症状がない人もいますが、感染後平均6週間後ぐらいでおよそ60%の人に発熱や発疹、咽頭痛、下痢、左右対称のリンパ線の腫れなどの初期症状がでます。
初期症状は多彩であることから、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染症との区別は出来ないことから、感染するような機会があった人はHIV検査を受けられる時期が来れば、必ずHIV検査を受けるべきです。
感染が怖いからHIV検査を受けないで日時が経過して、AIDS発症による各種症状が出てからHIV検査を受けて陽性が判明して、その時に治療を開始しても最終AIDSを発症して死に至ります。
このような状況にならないためにも、感染するような行為をした人は、HIV検査を受けられる時期が来れば、必ず検査を受けることです。
感染後怖いからと言ってHIV検査を受けないことは非常に危険です。
HIV検査を受けないで感染不安を持ち続けることは、精神的ストレスに陥り、体調も悪くなり、ノイローゼに陥ります。
いつも申し上げているように、クラミジアや梅毒などの性行為感染症にかかると、HIV感染のリスクが数十倍から数百倍に上昇しますから、性行為感染症と診断され場合には、必ず同時にHIV検査を受けることをお勧めします。